大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)
当院ではプライバシーと感染対策の観点から、完全個室(トイレ、ソファー、テレビ付)を3部屋用意しており、周囲の目を気にせずに安楽に待ち時間をお過ごしいただけます。ご高齢の患者様向けに、付き添いの人とお二人で過ごせる大き目の広さを1つ用意しています。
大腸カメラは、腸を綺麗に洗浄する必要性があるため、前日から検査食(自炊による低残渣食でも可能)を食べていただき、寝る前に下剤を服用していただきます。検査当日は、自宅あるいはクリニック内の個室で腸管洗浄液を服用していただきます。患者さんによって様々ですが、腸管が洗浄されるまで2〜3時間程度の時間がかかります。
・以下の症状のある方
- 血便
- 腹部膨満
- 腹痛
- 下痢
- 高度の便秘
- 便が細いのに気づいた など
・健診で便潜血陽性といわれた方
・両親や兄弟・姉妹に大腸がんの方がいらっしゃる方 など
数種類の観察法により、腫瘍なのか腫瘍でないのか、腫瘍であれば良性か悪性かの診断も可能です。正確な診断の後に、治療の必要性を判断します。1cm程度の大腸ポリープはその場でポリープ切除が可能です。進行がんや早期がんで外科手術を必要とする症例は手術可能な連携機関病院にご紹介いたします。
基礎疾患(血小板減少症、非代償性肝硬変、血液凝固異常など)や内服薬(血がサラサラになる薬)によっては、組織生検や治療ができないことがあります。一度来院いただきご相談下さい。
大腸カメラの注意点
検査前日
海藻類、こんにゃく、キノコ類、ゴマやコーンなどは控えましょう。病院で購入いただいた検査食または低残渣食(おかゆやうどん、パンなど)を食べて過ごします。
検査当日
- 検査が終わるまで、飲食は控えてください。朝に降圧薬を内服している方は、通常どおり内服してきて下さい。検査時の異常な血圧上昇を防ぎます。
- 糖尿病でインスリンや経口血糖降下薬を内服している方は、低血糖予防のため、当日朝からのインスリンと経口血糖降下薬を中止してください。
- 鎮静剤を使用する場合はお車の運転は控えてください。
検査当日の流れ
大腸カメラご希望の方は基本的に検査の2日前までに一度来院していただきます。
- 検査前受診の際に、医師、看護師より検査の詳しい内容、検査前日のお食事制限等ご説明いたします。
- 通常、前日に食べて頂く「検査食(税込1,200円)」をお渡ししています。
受付に診察券(保険証)、お薬手帳、健診結果、紹介状等をご提出ください。
看護師がお迎えにあがりますまで待合室でしばらくお待ちください。
プライバシーに配慮したトイレ付き完全個室で前処置を行います。前処置をリラックスした状態でしていただけるよう、お部屋にはソファー、テレビを設置しています。
腸管洗浄液の内服を開始後、気分不良などに備え各部屋にナースコールを配置しています。
※自宅での前処置を希望される方も、ご相談下さい。
左向きでベッドに横になります。鎮静剤を注射し、少しずつ眠くなります。眠っている間に内視鏡検査を行います。検査時間は15分前後です。
検査中、生体モニターをつけ心拍や呼吸状態をチェックしていますので、安全に検査を受けていただけます。
内視鏡検査後、眠った状態で検査ベッドのままリカバリースペースへ移動し、1時間ほどお休みいただきます。
しっかり目が覚めた後に撮影した内視鏡画像を見ながら、内視鏡検査のくわしい結果、治療の必要性、次回検査までの期間や生活上の注意点など詳しくご説明させていただきます。
大腸カメラ料金表
保険種別 | 3割負担 | 1割負担 | |||
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初診 | 再診 | 初診 | 再診 | ||
下部内視鏡 (観察のみ) | ¥5,500〜 | ¥4,800〜 | ¥1,800〜 | ¥1,600〜 | |
下部内視鏡 | (生検1臓器) | ¥9,400〜 | ¥8,800〜 | ¥3,100〜 | ¥2,900〜 |
(生検2臓器) | ¥12,900〜 | ¥12,300〜 | ¥4,300〜 | ¥4,100〜 | |
(生検3臓器) | ¥16,500〜 | ¥15,800〜 | ¥5,500〜 | ¥5,200〜 |
※価格は税込です。初診料や点滴・鎮静剤などの料金は上記に含まれません。